映像集団薩摩川内・団体の活動
上甑島里地区伝統の祭り『かずらたて』の記録動画を制作しました
2024年09月09日
かずらたて
『かずらたて』は、上甑島の里地区に100年以上続くお祭りで、
龍神の山下りにも例えられ地域の豊漁と五穀豊穣を祈る十五夜の伝統行事でした。
少子化の影響で人口が少なくなった近年、帰省する人の多いお盆の8月13日に
毎年開かれるようになりましたが、コロナの影響で暫く途絶えていました。
コロナも落ち着き今年再開された様子を、記録動画として制作しました。
(画像をクリックすれば動画が再生されます)
この祭りは、早朝、山から採ってきた「かんねんかずら」(葛の一種)を繋ぎ合わせて
直径約20cm、長さ70mの大綱をつくり、それを大蛇にみたてて地域内を練り歩きます。
祭りの先頭を行くのは、思い思いに変装し、お化粧した子供や若者の「踊り連」です。
踊り連は、大漁旗やノボリをなびかせながら、祭りの盛り上げ役のほら貝やカネ、
太鼓の音に合わせて思い思いに踊りながら進んでいきます。
そして、その「踊り連」の後から、本体の「お先持ち」を先頭に「ナゲドコロ」と
呼ばれる上半身裸の若者に続き、大綱を頭上に持ち上げながら「ヤーシンヨ」
「ヤースンヨ」と威勢の良い掛け声で様々な格好の参加者がその後を練り歩きます。
沿道の観客の声援を受けながら港公園に着くと、かずらの大綱を頭上に持ち上げたまま
とぐろ巻きに巻きあげ、豊漁と五穀豊穣を祈る祭りがクライマックスを迎えます。